4月8日感想

プチかんべあきら祭り開催。
かんべさんはサイバーフォーミュラの同人誌を買っていた頃からのお付き合いです。古いですね〜w
いつまでたってもこの安定した画力が素晴らしい。一番すごいと思っている所は、一人の人物の子供⇒学生⇒大人の絵をきちんと描き分けられている所です。今回もそれがいかんなく発揮されていて惚れ惚れした。ただ・・・お話は薄味なんですよね・・・w


実はシリーズものだとは知らず、大人カップルであるということ、あらすじを読んで、奨が大樹を守るため、自分を犠牲にして邦栄に体を差し出しているという自己犠牲のお話であること、ということで選んだ作品でした。自己犠牲のお話って好きなのです。
この作品は主人公・奨が高校生⇒大学生⇒社会人の成長した絵を見ることができて大変満足な作品でした。きちんと奨というひとりの人物であることがわかるところが素晴らしいのです。社会人の奨はおまけマンガで読めるのですが、社会人になってからの2人のその後ももっとたっぷり読んでみたかったな〜。


奨が体を張って守っていた大樹が主人公のお話。
大樹はやくざの跡取りで、組はいくつもお店を経営しているわけですが、そのひとつにアルバイトしていたのが雪也なのです。雪也はとてもきれいな顔をしているのですが、言動はきつくてどこかすれた印象の高校生なのです。自分はこんなだからいつかバイト先の店長のようなやばい奴にやられてしまうと思う、だから初めての男くらいは自分で選びたい、と言うのです。大樹の女になっていれば安心だ、と言うのです。これらのセリフを読んだら、これからどんなしんどいことが雪也の身に降りかかってくるのだろう、と期待せずにはいられません。ところが意外にあっさり大樹と結ばれて平穏な日々を手に入れてました。ちょっと肩透かしだった。もっとドロドロしたのが読んでみたかった。


雪也の甥・恵のお話。
「ラブオアプライド」ではお子ちゃまだった恵がカフェの店長で登場します。その恵が拾った行き倒れが雄二なのです。
雄二はもともと勤めていた菓子店の先輩に裏切られて、行き倒れていたところを恵に拾われるのです。しかしながら先輩の裏切りのエピソードはもっとドロドロしててもよかったような・・・。絵柄が綺麗で毒がない所為か、ドロドロしたシーンを描いていてもあまりそうは見えないところがかんべさんのいいところでもあり、弱点だなと思いました。